こうしたご相談、本当に多いです。
「集中できない」「怒る」「雑になる」という悩みは、どのご家庭でも一度は通る“あるあるの壁”。
でもこれは、お子さんが未熟なのではなく、「やり方」や「環境」がまだ整っていないだけなのです。
ここでは、家庭で今日から実践できる「宿題をスムーズに終わらせる5つのコツ」をご紹介します。
目次
① いきなり宿題に入らず「準備運動タイム」をつくる
子どもは切り替えが苦手。「遊び→いきなり勉強」では頭も心もついていけません。
また、帰宅後はつかれていることも多いです。
【具体的なコツ】
- 宿題前に「3分だけ体を動かす」:ジャンプ・ストレッチ・ミニゲームなどで脳を活性化
- 「さて、宿題タイムに入ります!」と切り替えの合図をルーティンに
- おやつや水分補給も、集中のためのスイッチに
② 「タイマー活用」で見通しと集中力アップ
ダラダラ時間が長いのは、「終わり」が見えないから。
【具体的なコツ】
- 1枚5分、音読2分など“やる量”でなく“やる時間”を明確に
- タイマーを子ども自身に押させて「始め!」の主導権を持たせる
- タイマーが鳴ったら「ここまでできたね!」を必ず一緒に確認
③ 間違いの指摘は「あとで冷静に」が鉄則
集中している最中に口を出すと、子どもは「さえぎられた」「怒られた」と感じがち。
【具体的なコツ】
- 宿題中は“静かに見守る”が基本
- 終わってから「一緒に答え合わせしようか」と並んで見る
- 間違いはまず「どれだけできたか」を認めてから声かけする
④ 雑になったら“やり直し”ではなく“見直しゲーム”に
「やり直し!」はモチベーションが下がります。大人もイヤですよね。
【具体的なコツ】
- 「5個まちがいを見つけようゲーム」にして、見直しを楽しく
- 見直しポイントを「きれいに書けた?」「名前書いた?」など簡単に絞る
- ×をつけるのではなく「★」や「☺」などを書いてモチベーションが下がらないような工夫を
⑤ 椅子と机を見直す
お子さんにあっていない椅子を使っていたり、机が高すぎたり低すぎたりすると、集中は長続きしません。
【チェックポイント】
- ひじが自然に机の上に置ける高さになっているか
- 座面が硬すぎないか
- 机の上が散らかっていないか、明るい照明があるか
私が以前から皆さんにおすすめしているのは、「自然と姿勢が良くなる椅子『バランスイージー』」
姿勢が良くなることで呼吸が安定し、集中力がアップします。
息子も1年以上使っていますが、姿勢が良くなり集中して宿題に取り組めるようになりました
まとめ
- 集中できないのは、やり方とタイミングの問題。まず“切り替え”を意識する
- 宿題時間は「一緒に楽しむ」「達成感を共有する」ことが最大の近道
- 間違いを責めず、成長ポイントを認めてあげると、やる気は自然に育つ